畠山直哉『話す写真』

 僕の好きな写真は、意外性を持って、僕たちの暮らす世界を別の角度から照らし出して見せてくれるような、そんな写真です。そのような写真は不意打ちのようにして、僕たちの暮らす文化がどのようなものか、もっと大きく言ったら、世界は人間によって、どのように想像されているのか、そんなことも教えてくれると思っているのです。できれば僕も、そのような仕事をしてゆきたいと、いつも思っています。

話す写真 見えないものに向かって
畠山 直哉
小学館
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