バーナード・ルドフスキー『建築家なしの建築』

都会人は定期的に、申し分なく設備の整った住居から脱けだし、自分にとって原始的だと思われる環境、つまり小屋やテントへ、あるいはそれほど隠遁的でない人の場合は外国の漁村や山間都市へと、楽しみを求めに出かけることで、精神的・肉体的な病の悪化をかろうじて食いとめているのだが、これはたいへん皮肉な事実である。



建築家なしの建築 (SD選書 (184))
B・ルドフスキー
鹿島出版会
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