設楽博己『顔の考古学』

三世紀に近畿地方では黥面絵画が描かれなかったことからすれば、近畿地方は三世紀にイレズミの習慣を捨てていた可能性が高い。顔の考古学: 異形の精神史 (歴史文化ライブラリー)作者:博己, 設楽吉川弘文館Amazon

青木敬『土木技術の古代史』

墳丘の内部に水が溜まってしまうと、墳丘の崩壊を招きかねず、排水することで墳丘の損壊を未然に防止することになる。土木技術の古代史 (歴史文化ライブラリー)作者:青木敬吉川弘文館Amazon

『平城京のごみ図鑑』

平城京の人々は陽を足したあと、「籌木」と呼ばれる細長い木の棒で尻を拭った。平城京のごみ図鑑: 最新研究でみえてくる奈良時代の暮らし (視点で変わるオモシロさ!)河出書房新社Amazon

『史跡で読む日本の歴史〈2〉古墳の時代』

弥生時代とは異なる古墳時代を特徴付ける神まつりには、浄水を得るための導水施設を設えた水のまつりが挙げられる。史跡で読む日本の歴史〈2〉古墳の時代吉川弘文館Amazon

『モノと技術の古代史 金属編』

鉄の木工具が登場する以前は、木の伐採から加工に至るまで石器が使われていた。モノと技術の古代史 金属編吉川弘文館Amazon

マルク・レビンソン 『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった』

ロンドンというのはそもそも厄介な港で、コンテナ船にはまるで不向きである。コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版作者:マルク・レビンソン日経BPAmazon

『日本の民俗 11 (11) 物づくりと技』

腕を磨くために各地を廻り、どの組に入っても一人前の賃金が貰えればその職人は一人前ということになり、自分を育ててくれた元の組に帰った。日本の民俗 11 (11) 物づくりと技作者:佳子, 三田村,哲雄, 宇田,八惠子, 宮本吉川弘文館Amazon

室井 綽 『竹』

マレー地方で竹稈の摩擦によって火災がおこったとき、稈中の膨張した空気を吹き出す音から土人がバンブーといいだした。竹 (ものと人間の文化史 10)作者:室井 綽法政大学出版局Amazon

白洲正子『木』

ただ丈夫で、使いやすく、美しいものを造るというだけ (黒田辰秋作『拭漆欅櫃』)木 (平凡社ライブラリー)作者:白洲 正子平凡社Amazon

『ファイアーエコロジー―火の生態学 』

昔はあそこもソオリだったス。タイラだけでは食べ物が足りないので、たいていの家ではヤマを持ち、ハンノキ林のソウリにしていたス。山林と同じくらいの面積はあったス。その頃は、ヤマからカッサヒエを30石もとり、タイラよりヤマの方からいっぱいとったス…

『ネコとタケ』

人間は長い間、タケを連れて歩いていた。ネコとタケ―手なずけた自然にひそむ野生 (現代日本生物誌 9)作者:宗次, 小方,昌三, 柴田岩波書店Amazon

栗原誠『ツボがある本当の意味』

興味深いのは、四肢の筋肉などの運動機能の中に、内臓機能の情報が折り重なっていることです。ツボがある本当の意味 〜経絡理論を根底から覆すツボの考え方〜作者:栗原誠BABジャパンAmazon

森浩一『諸王権の造型』

これは推定にすぎないが律令時代になると各地域のさまざまな特色を考えることなく、租庸調という一律の税制を実施したことから、しだいに潟を維持する努力が失われ、港としての潟の機能が低下し、日本海地域の繁栄を支えた水上交通網の機能が低下することに…

長沼毅『鉄といのちの物語』

山を崩し、砂を河に放り込み、水簸を使って比重選鉱することを「鉄穴(かんな)流し」と言います。 鉄といのちの物語―謎とき風土サイエンス (ウェッジ選書)posted with amazlet at 19.06.14長沼 毅 ウェッジ 売り上げランキング: 359,961Amazon.co.jpで詳細…

長沼毅『生物圏の形而上学』

その四万十川も近年は相当に水量が減ってきている。この一因には過密な植林、いわゆる密植がある。近年は間伐(間引き)が推奨されるようになったが、地下水を吸い上げて蒸散させる「緑のストロー」がたくさん生えているようなものだからである。それでも森…

かくまつとむ『糧は野に在り』

竿は奄美でコサン竹と呼ばれる布袋竹。長さと先細りの加減がほどよく、皮が厚く節の数も多いので張りがある。(中略)今でこそ釣り専用の糸やオモリを使っているが、昔は糸がタコ糸で、オモリもそのへんに落ちている錆びたネジだった。糧は野に在り: 現代に…

松木武彦『列島創世記』

物の形や材質や色彩は、文化の正体ともいえる共有された「知」に発するものであることは、何度も述べてきた。また、そこから発した同じ人工物の世界で育ち、生きることが、その体験を共有した人びとの一体感や共通感覚を高めていくこともみてきたとおりだ。…

松木武彦『美の考古学』

埴輪の多数配列、鏡などの副葬品の多量集積。文化の個性を、物によって人の心を引きつけること、すなわち美の演出の方向性という面からとらえると、古墳の文化は、同じものをたくさん並べ、集めることによる「量の美」を、その本質としている。美の考古学: …

『古墳時代の工芸』

鏡の制作技法の研究は、多くの研究者によって考察されている。大きくみると直接型から鏡を鋳出す直笵鋳成法と、母型翻写笵鋳成法の二つが考えられる。直笵鋳成法は、石や土に文様を陰刻する方法である。仿製三角縁神獣鏡にみられる笵の補刻や修正は、石製で…

『楽しい古墳案内』

縄文時代の墓としての土坑 太陽の地図帖 楽しい古墳案内 (別冊太陽 太陽の地図帖 23)posted with amazlet at 19.06.14平凡社 (2014-01-06)売り上げランキング: 145,782Amazon.co.jpで詳細を見る

和田晴吾『古墳時代の葬制と他界観』

すなわち、古墳時代には、首長が死ぬと、その魂(魂気)は船に乗って他界へと赴くと観念されていたが、実際の葬送儀礼においては、一定期間のモガリ儀礼を行った後に、魂が他界へと旅立つ様子を現実の世界で再現すべく、遺体を実物大の飾られた船に乗せて牽…

『墳墓構造と葬送祭祀』

森田は各種埴輪の構成にもとづき、1区の片流れの屋根を持つ建物を喪屋と理解したうえで、この空間を私的儀礼空間であると解釈した。(寺前直人)墳墓構造と葬送祭祀 (古墳時代の考古学)posted with amazlet at 19.06.02同成社 売り上げランキング: 1,313,251…

ヤン・ゲール『建物のあいだのアクティビティ』

他の人びとを見聞きする、あるいは彼らのそばにいるだけのふれあいは、控えめなものだが、それでも街や住宅地の公共空間で提供される他のいろいろな楽しみに比べ大きな満足が得られ、多くの人に求めらているものらしい。建物のあいだのアクティビティ (SD選…

山崎 満広『ポートランド 世界で一番住みたい街をつくる』

人が歩きたくなる街は、徒歩や自転車でおよそ20分圏内の区画で考える。ポートランド 世界で一番住みたい街をつくるposted with amazlet at 16.09.23山崎 満広 学芸出版社 売り上げランキング: 2,309Amazon.co.jpで詳細を見る

壇上 新『世界で一番くわしい建築設備』

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『幻想のバイオマスエネルギー』

再生可能な資源である森林バイオマス(木材)は、エネルギー利用する以前に、文明社会を支えるマテリアル(材料)として優先利用されるべきである。幻想のバイオマスエネルギー―科学技術の視点から森林バイオマス利用の在り方を探る (B&Tブックス)posted wit…

『ゼロから始める 暮らしに生かす再生可能エネルギー入門 』

太陽から地球に送られるエネルギーを大気圏外で測ると、1秒当たり42兆Kcalです。ゼロから始める 暮らしに生かす再生可能エネルギー入門posted with amazlet at 16.09.23田中 充 白井信雄 馬場健司 編著 家の光協会 売り上げランキング: 939,067Amazon.co.jp…

『ソーラーエネルギー利用技術』

ソーラーポンドは起源は、1902年にV.Kalecsinskyらがハンガリーの自然の塩湖において、湖底の塩が湖水中に溶けて自然に濃度勾配が形成され、これによって湖水の対流が抑制され、底部の温度が高くなっている事実を発見した時点にある。ソーラーエネルギー利用…

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熱は集めるのはラクだし、ためるのも簡単。エコハウスのウソ 増補改訂版posted with amazlet at 16.09.23前 真之 日経BP社 売り上げランキング: 15,293Amazon.co.jpで詳細を見る

竹内昌義 森みわ『図解 エコハウス 』

宿谷先生の研究によると、人体と建物の躯体とのエクセルギーのやりとりがもっとも少ないのは、室温18℃、躯体の表面温度25℃の時ということです。図解 エコハウス (エクスナレッジムック)posted with amazlet at 16.09.23竹内昌義 森みわ エクスナレッジ 売り…